私、つくづく演技(いや演技を学び伝えることかな)はアートだと思うんですね。
作り上げては壊しの繰り返し。苦悩と快楽、そして忍耐。
そして、そこから目を背けることなく立ち向かってゆく勇気と覚悟。
こうした人の生きざまがアートだと思ってます。
今まさに、その渦中にいるんですね。
その証拠に、今、絵が全然描けないんです。
絵を沢山描いていた時期って、仕事(役者の)がなくフツフツしてたときでした。
身体から溢れるエネルギーのやり場がないわけですから何かに夢中になるしかない。
今さらマトモな仕事に就けるスキルもないし、出来ることと言ったら絵を描くことくらい。
描き始めると7.8時間は当たり前、食事もせず描いている。ふと我に返ると、めまいがしたり気持ちが悪くなっている始末。
精神状態が先行して突っ走っているので、体力が追いつかない。
そんなおかしなフローな状態で描いてました。
子供の遊びと同じです。とにかく解放されていて楽しいのですが体調が悪くなるくらい夢中になる。
目的(やりたいこと)と行動が一致しているって凄いパワーを生みます。一心不乱。
そして、真の目標が見つかった今、より目的と行動が一致してます。
やっぱり演技が好きなんです。そして、学び伝えることが更に好きみたいです。
自分が演じているときより自由になれる。
やはり自分が演じるときは様々な制約があり窮屈なもんです。
それを体感しているからこそ、その苦しみが少しでも軽減されたらという思いで、演技を学び伝えてます。
私は教えるという言葉を使いたくないんです。お互いが化学反応しているわけですから。
その触媒になる目的はみんなが『演技を知ってもらいたい!』そして『上達してもらいたい!』『現場で困らないようになってもらいたい!』そして何より『アーティストを目指して欲しい!』ということです。
私はまだまだ現場に立ち続け、真剣にバカになり『苦悩と快楽』を味わっていきます。
だって、それがアートですから!
今日もご来店、ありがとうございます!