• 2019年06月14日
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素敵な本を頂きました。

老師と少年のお話しです。

少年が毎夜、老師のもとに訪れて質問します。老師はそれに答えます。

いわゆる問答です。

その一節を。

「本当の自分をさがす人はただ愚かなだけですか?」

「そうだ。しかし、愚かさでしか開けない道もある」

師はふいに少年の肩に手をおいた。

「君はいまここで、私と話をしている。それが本当の君であろうと嘘の君であろうと、君なのだ。我々二人にとって、それで十分だ。そして、そのこと以外に、我々の頼りになるものはない」

まさにこれだ‼️と思ったところです。

今、この瞬間

あなたと私

それが生きているっていうこと。

同じ苦しみを背負った二人が

向かい合ったこの瞬間に何かが起こる。

喜びなのか?悲しみなのか?

でも、それが生きているということ。

こんな言葉もあります。

「生きる意味より死なない工夫だ」

 

この二人のやり取りが、じんわり心に染みてくる。読んで理解するというより、味わう感じるっていう本です。

是非、感じてみて下さい‼️

『老師と少年』南直哉著(新潮文庫)

 

 

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