本
素敵な本を頂きました。
老師と少年のお話しです。
少年が毎夜、老師のもとに訪れて質問します。老師はそれに答えます。
いわゆる問答です。
その一節を。
「本当の自分をさがす人はただ愚かなだけですか?」
「そうだ。しかし、愚かさでしか開けない道もある」
師はふいに少年の肩に手をおいた。
「君はいまここで、私と話をしている。それが本当の君であろうと嘘の君であろうと、君なのだ。我々二人にとって、それで十分だ。そして、そのこと以外に、我々の頼りになるものはない」
まさにこれだ‼️と思ったところです。
今、この瞬間
あなたと私
それが生きているっていうこと。
同じ苦しみを背負った二人が
向かい合ったこの瞬間に何かが起こる。
喜びなのか?悲しみなのか?
でも、それが生きているということ。
こんな言葉もあります。
「生きる意味より死なない工夫だ」
この二人のやり取りが、じんわり心に染みてくる。読んで理解するというより、味わう感じるっていう本です。
是非、感じてみて下さい‼️
『老師と少年』南直哉著(新潮文庫)